2022.06.23
気象病・天気痛をご存じですか?
こんにちは。有気堂鍼灸院の三井です。
最近「気象病」というワードを良く耳にするようになりました。
天気痛とも言うようです。
ニュースの特集が組まれたりもしていますよね。
気圧が下がると頭痛やめまいがする、といった経験がある方は少なくないはずです。
雨が降ると昔に怪我した箇所が痛んだりする方もいらっしゃるかと思います。
気象病は、気候や天気の変化が原因で起こるからだの不調の総称です。
数年前に、耳の奥には「気圧の変動を感知するセンサー」の機能があることがわかったそうです。
そして、その部分が敏感な人は、センサーが過剰に反応してしまい、自律神経が乱れ、様々な不調を引き起こしてしまいます。
西洋医学的にも原因が判明したことで、気象病という言葉が認知され始めたように思います。
とは言え、まだまだわかっていないことも多いのが現状のようです。
気象病の主な症状
・頭痛
・めまい
・吐き気
・むくみ
・疲労感
・関節の痛み
・気分の落ち込み
・ぜんそく
・首や肩のこり
・下痢や便秘
・胃腸の不調
西洋医学的にみた原因や対策
内耳にある気圧の変化を感じるセンサーが敏感な方に起こりやすいとされています。
脳に過剰に情報が伝わってしまい、自律神経が乱れることで様々な不調を引き起こしてしまいます。
最近では「気象病専門外来」が開設された病院もあると聞きます。
残念ながら、相模原市内にはまだないようですが、漢方薬などの薬物療法や、生活面でのアドバイス、
運動指導などを軸に行っていくようです。
要は天気に左右されず、自律神経が乱れにくい体づくりをしていくということだと思います。
東洋医学的にみた原因
湿邪(しつじゃ)が体に入ることでからだの中で水のめぐりが悪くなり、不調を引き起こします。
東洋医学では湿邪のことを、“梅雨時や台風の時にからだに影響を及ぼすもの”と考えます。(かなり簡単に言ってます😅)
からだの中は気・血・水が常にめぐっていて、そのどれが滞ってもからだに影響が出ます。
この湿邪がからだに入ると、むくみ・からだの重だるさ、胃腸の不調などを引き起こします。
鍼灸治療では、めぐりが悪くなったからだを「水はけの良い状態」に。
自律神経が乱れやすい状態・自律神経が乱れてしまったからだを、良い状態に調整します。
症状やその度合いは人それぞれですし、生活環境も違います。
専門外来を受診してみるも良し。
鍼灸治療を受けてみるのも良し。
自律神経が乱れがちになることに心当たりがあるならば、
生活を見直してみたりして、できる範囲で改善してみるも良し。
梅雨のない場所へ移住するのも良し。
組み合わせて選択するのもありだと思います。
正解はひとつではないです。
自分のからだ、自分の生活環境にあった方法をチョイスして、
上手く付き合っていけると良いですね。