2022.05.17
朝、起き上がれない ~起立性調節障害と鍼灸治療①~
こんにちは有気堂鍼灸院です。
今日は起立性調節障害のことをお話します。
起立性調節障害は、自律神経が正常に機能せず、起立時に血圧の低下を起こし、
からだや脳への血流が確保できなくなる身体疾患です。
主に小学校高学年~中高生に発症します。
思春期の急激な身体発育のために自律神経の働きがアンバランスになることで様々な症状を引き起こします。
自律神経については前回のブログ「鍼灸は自律神経の調節が得意です」でもお話させていただきました。
この時お話した通り、呼吸・心拍・血液循環・消化吸収等々、
生きるために必要な生理現象をコントロールしているのが自律神経なので、
それがうまく機能しなくなるというのは本当に怖いことです。
下記は起立性調節障害のチェック項目です。
①立ちくらみやめまい
②起立時の気分不良や失神
③入浴時や嫌なことでの気分不良
④動悸や息切れ
⑤朝なかなか起きられず、午前中調子が悪い
⑥顔色が青白い
⑦食欲不振
⑧腹痛
⑨倦怠感
⑩頭痛
⑪乗り物酔い
3つ以上当てはまる場合、起立性調節障害の可能性があるとされています(※必ずしもそうであるとは限りません)
どんな病気や症状にも言えることですが、自己判断は危険です。
初めは必ずお医者さんを受診してください。
起立性調節障害が疑われる場合のファーストチョイスは、かかりつけの小児科で大丈夫なようです。
起立性調節障害の専門外来などは大変混み合い、初診まで何か月も待たなければいけない…ということも耳にします。
幸い、近年では専門外来でなくとも診断できる医療機関も増えているようです。
鍼灸は自律神経の調整が得意です。
その為、起立性調節障害の症状緩和にも効果があります。
起立性調節障害と上手く付き合っていくための手段として、鍼灸治療も選択肢に加えてみてほしいのです。
痛くないように治療できますし、とてもリラックスできます。
午前中のご来院は症状もあり、なかなか難しいかと思いますので、午後での調整が可能です。
ご来院が難しい場合はご自宅への出張施術もおこなっております。
起立性調節障害は気圧の変化に影響されやすく、天気の悪い日は特に症状が辛くなる傾向があります。
これから梅雨がやってきます。
少しでもお役に立てますよう、いつでもご相談お待ちしております。